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jewels and ornaments SINRAのジュエリー製作や宝石にまつわるあれこれです。

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pt950とpt900の違い

ウェディングリングをお求めになる方から

「pt950とpt900とでは、純度のほかになにがちがうのか、」

というご質問をよくお受けします。

こんかいは、これについてお話しいたします。



=============================



pt900とpt950は、以前ここでお話しいたしましたように、
含まれるプラチナの純度が違います。

しかし、見た目では、おそらくほとんど違いがわかりません。
実際、私自身もわかりません。

地金の性格でいうと、
pt900よりpt950の方が柔らかく、変形しやすいとおもわれがちですが、
うちでは微量のルテニウムという金属をいれた
3元合金と呼ばれるプラチナを使っています。
これは、一般的なパラジウムのみで割ったpt950よりも硬度の高い地金です。
ですから通常のご使用による問題はないと思います。

いちばん大きな違いは、プラチナの純度の差による価格差です。

ただ、ひとつ気にかけておかなくてはならないことがあります。
日本では850からプラチナ表記が認められていますが、
国際基準では、プラチナ950に満たない純度のものは
プラチナと表記することを許されていないという状況です。

これはなぜかというと、日本は欧米に比べて、プラチナの人気がとても高いため
プラチナの汎用性を高める為に、pt900が開発されたのですが、
欧米では、ホワイトゴールドを含めた金を使う割合が高く、
プラチナはハイジュエリーのためにのみ使われる、特別な地金である、
という位置づけになっているからのようです。

しかし、日本でも、最近の地金の高騰により、
通常使いアクセサリー、ジュエリー用の白い地金には、
プラチナ製よりもホワイトゴールドのものが多く目につくようになっってきました。

プラチナは欧米のように特別なものとして扱われはじめているのかもしれません。


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| 地金のはなし | 14:44 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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地金の純度の表記について

確定申告も滑り込みで提出。おわったー。

で、地金の話の続きです。


はじめに。

まず、宝飾品や工芸品に使われている金属素材を、一般的に地金(じがね)といいます。

素材である地金の大部分は純度100%ではありません。
の金属を混ぜた合金です。
これは、加工しやすい硬さにしたり、また色を変える為に
ほかの金属が混ぜられています。
この混ぜる金属を割金(わりがね)といいます。



■地金の純度の表記について■

基本的に純プラチナや純金はジュエリーとしての実用性には向かないくらいに柔らかい金属です。
それを、「割りがね」と言われる他の金属との合金を作ることで、
目的にかなった実用性、色などの装飾性をもたすのです。

まず、例えば、Pt900というのは、100%を1000としたとき、
900/1000、つまり材料となる地金の90%がプラチナだということです。
金の場合はK24が純金をあらわします。
よく使われるK18というのは、18/24、つまり75%金が含まれるということです。
ちなみに、Kとは、“金(きん)”ではなく、”カラット“といいます。
宝石の重さをあらわす”ct=カラット“と語源は同じで、
carob(イナゴマメ)のギリシャ名、kerationに由来するそうです。
プラチナやシルバーと同じように、
K18を750など、1000分法で表記することもあります。


つまり、プラチナの割合が90%であれば、
あとはなにが混ざっていようともpt900と表示されますが、
残りの10%の配合によって金属としての性質は違ってくるのです。

キャスト用にむいている流れがよいpt900もありますし、
ヤスリで削るのに向いた(伸展性のあまり必要ない=硬い)pt900もあります。
そして、曲げ加工にむいたpt900もあるのです。

しかし、硬さと強度・丈夫さはイコールではありません。
硬いと丈夫であると思われがちですが、
硬すぎると曲げ加工にむかず、
ひび割れしやすいという側面ももつことになります。

このように、たとえば一言でPT900といっても、
それぞれのデザインや技法に合った地金があるのです。




| 地金のはなし | 01:31 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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鋳造法(キャスト法)と鍛金法による地金のちがいについて

地金についてのご質問が多いので、
何回かに分けてこのブログを借りてお答えいたします。


まず、ジュエリーの製法には大きくわけて2種類あります。
溶かした金属を型に流し込んで作る鋳造法(キャスト法、ロストワックス法)と、
地金から叩いたり延ばしたり曲げたりして鍛(きた)えてゆく、
鍛金法(鍛造法)という技法です。


鍛金法は、
加工できるデザインが作り手の熟練度によりおおきく制限されてしまうことや、
複製にはあまり向かないこと、
地金のロスが多いこと、そしてその回収コストがかかることなどから、
一般的に、鋳造法より、割高になります。
しかし、叩いたり延ばしたりという加工工程を経ることで、
地金の組成は、粘りがあり、密であるといえます。
手にしたときの感触でもその滑らかさや重量感があります。

一方、鋳造法(キャスト法、ロストワックス法)は
ワックスで作られた複雑な原型を鋳込むことが出来ますし、
型を取ることで同じものを複製することも簡単ですから、
量産する場合には コストを抑えることができます。
流れるような柔らかい曲線や、細かく入り組んだ有機的な形など
金属では表現しにくい造形でも再現することができます。

また、地金のロスも少なくてすみます。

しかし、
鍛金法では、溶かした金属を型に流し込んで成型するため、
金属を鍛えていくという加工工程がありません。
ですから、
鍛金法に比べて地金の組成は荒く、締まりがないため、
脆くなってしまうのです。

ですから、ギメルリングには向かないのです。


同じpt900、k18だといっても、
キャスト法よるものと鍛金法によるものとでは
まったく金属の組織構造が違うのです。



このように、鋳造法と鍛金法にはそれぞれの特性があります。
これらの特徴を、
デザインや用途によってうまく使い分けることができれば、
表現の幅が広がることになります。





~~~~~~~~~~~~~~~~~~

次回は金性(地金の純度の表記について)です。


| 地金のはなし | 22:44 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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