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jewels and ornaments SINRAのジュエリー製作や宝石にまつわるあれこれです。

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鋳造法(キャスト法)と鍛金法による地金のちがいについて

地金についてのご質問が多いので、
何回かに分けてこのブログを借りてお答えいたします。


まず、ジュエリーの製法には大きくわけて2種類あります。
溶かした金属を型に流し込んで作る鋳造法(キャスト法、ロストワックス法)と、
地金から叩いたり延ばしたり曲げたりして鍛(きた)えてゆく、
鍛金法(鍛造法)という技法です。


鍛金法は、
加工できるデザインが作り手の熟練度によりおおきく制限されてしまうことや、
複製にはあまり向かないこと、
地金のロスが多いこと、そしてその回収コストがかかることなどから、
一般的に、鋳造法より、割高になります。
しかし、叩いたり延ばしたりという加工工程を経ることで、
地金の組成は、粘りがあり、密であるといえます。
手にしたときの感触でもその滑らかさや重量感があります。

一方、鋳造法(キャスト法、ロストワックス法)は
ワックスで作られた複雑な原型を鋳込むことが出来ますし、
型を取ることで同じものを複製することも簡単ですから、
量産する場合には コストを抑えることができます。
流れるような柔らかい曲線や、細かく入り組んだ有機的な形など
金属では表現しにくい造形でも再現することができます。

また、地金のロスも少なくてすみます。

しかし、
鍛金法では、溶かした金属を型に流し込んで成型するため、
金属を鍛えていくという加工工程がありません。
ですから、
鍛金法に比べて地金の組成は荒く、締まりがないため、
脆くなってしまうのです。

ですから、ギメルリングには向かないのです。


同じpt900、k18だといっても、
キャスト法よるものと鍛金法によるものとでは
まったく金属の組織構造が違うのです。



このように、鋳造法と鍛金法にはそれぞれの特性があります。
これらの特徴を、
デザインや用途によってうまく使い分けることができれば、
表現の幅が広がることになります。





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次回は金性(地金の純度の表記について)です。


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