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jewels and ornaments SINRAのジュエリー製作や宝石にまつわるあれこれです。

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洋彫りタガネ

R0011017.jpg

これが洋彫りたがね。





DS7_1122.jpg

いちばん下の状態で売っている。

手の大きさに合わせて長さを調整し柄をつける。
彫り用と石留め用では仕立て方が違う。

このグレーバーの素材はハイス鋼(ハイスピードスチール)。
青タガネみたいなものかな。

とにかく、ハイス鋼だから、グラインダーが使える。
砥石はオイルストーンか、ペーパー。
最近ラッピングフィルムを使ってみているのだけれど、
これがなかなかいい感じ。
アルカンサス砥石必要ないかも、という印象。







DS7_1101.jpg
銀盤の大きさは、10mm×30mm。唐草のカーブがビビるなぁ。


淡々と文様を彫る、というのは、
なぜか落ち着く。

へたくそでも落ち着くというのは、
仕事に使う場合にどうかと思うけど・・。


祈りや思いを、文様や言葉として恒久的にしるし、
それを護符として身につけたことが装飾品のルーツの一つだとすれば、
その作業は、人にとって原始的で、かつ神聖なものなのかもしれない。


====

昨年から、カリグラフィという、
西洋のお習字のようなものを教えてもらっている。
いまでは、パソコンに入っているアルファベットの書体を、
たいした意識もせずに適当に使っていたけれど、
様々な書体には、それぞれ歴史や背景、構造があるのだ。
その書体ごとに必然なペンや筆を使い、
ひと文字ひと文字、ペンや筆にインクを付けて紙に書くのだが、
これが、金属にタガネで文様を彫ることと、気持ちの上ではかなり似ている。

まっさらの美しい紙にペンをつけるとき、
つくりの仕上がった物にタガネを入れるとき、その緊張感、
そして、もうあとには引けないという澄んだ諦め感。

あぁ、下手な写経をするときもそうだ。あの感じ。


====

印刷技術のない写本の時代は、
文字を書き、装飾をほどこすことはそのまま祈りだったのだ。

そう考えると、今の時代に、
わざわざ自らの手で文字を書き、思いを託した文様を彫ることは、
また特別なことになりつつあるのかもしれないなぁ。






DS7_1148.jpg


明日は立春。
豆まきをしたあと、銀盤を彫りながら
そういうとめどもないことを考えていました。





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